車載ECU市場、チップ統合化が進む可能性 富士キメラ

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富士キメラ総研は、車載ECU(コンピュータ)の世界市場の調査を実施し、その結果を報告書「車載ECUアナライジング&マーケットレポート2010」にまとめた。

報告書では、車載ECUの搭載数と搭載箇所分析、車載ECUの構造、コスト分析などをベースに、パワートレイン系、足回り系、ボディ系、安全系、情報系、HEV/EV系の6分野の主要13品目の車載ECU市場を算出・提示した。

分野別に見ると、パワートレイン系、足回り系、情報系のECUは程度確定されているため、今後搭載数に大きな変化はないと推定。ボディ系は、新しい快適システムの装備が進む見通しで、ECUも増加すると予想する。安全系はこれまで、システムを構成する部品が高価だったため、オプションが中心だったものの、低価格化やシステムの簡素化などによって搭載が進み、増加する見通し。

HEV/EV系は、専用のシステムが必要なため、それだけで普通車と比べ単純に3~8個増加する。これらの統合も図られているものの、制御するコンポーネントのメーカーがそれぞれ違うため、開発に時間がかかる。

ECU搭載数は新システムの採用により増加していくが、各社とも複雑なシステムとならないようにECUの統合を図って搭載数の減少を目指している。安全系と情報系、ボディ系と安全系など、システム協調が図られる中で、それらをスムーズに制御するため分野を超えたECU統合の可能性もあると分析。一方で、高機能化のため、機能を分散させて専用ECUを搭載する動きもある。

《レスポンス編集部》

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