燃料電池向け炭素繊維製の電極材、東邦ナテックスが開発

自動車 ビジネス 企業動向
燃料電池の電極材向け炭素繊維織物製GDL基材
燃料電池の電極材向け炭素繊維織物製GDL基材 全 1 枚 拡大写真

東邦テナックスは13日、燃料電池の電極部材として使用される炭素繊維織物製のガス拡散層(GDL)基材を開発、9月下旬から販売開始すると発表した。

携帯機器や定置型電源、燃料電池自動車など、燃料電池が注目されている。この燃料電池の電極には、構成部材としてGDL基材が必要だが、性能として充分な導電性や排水性が求められることから、炭素繊維を使用したシート状基材が一般的に使用されている。しかし、従来使用されてきた炭素繊維シートには、柔軟性が乏しく、高速でのロール・トゥ・ロールなどの加工に適していないことや、接触抵抗が大きく、充分な発電性能を持たないなどの課題があった。

今回開発したGDL基材は、樹脂などを使用しない織物構造となっていることから、従来のペーパータイプに比べて柔軟性があり、高い強度を持ち、高速でのロール・トゥ・ロール加工が可能。また、織物構造であることから、排水性層向上させることができ、より高出力で燃料電池が使用できるほか、織物の表面を均一化することで、接触抵抗の低いGDL基材が実現、発電性能の向上に貢献できる。

同社では厚さの異なる2タイプのGDL基材を市場投入する予定で、2015年には10億円の売上げを見込んでいる。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. カスタムカーの祭典、愛知で初開催!「オートメッセ in 愛知 2025」7月26-27日
  3. トヨタ『SORA』にリコール…ワンマンバスの構造要件を満足しないおそれ
  4. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  5. オートバックス、中古カー用品買取サービス開始…全国600店舗で
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る