【新聞ウォッチ】菅首相続投で円急騰、スズキ会長「1秒でも早く対策を」

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年9月15日付

●菅首相続投、民主代表選小沢氏に大勝、仙谷官房長官留任,17日にも内閣改造(読売・1面)

●NY円82円台突入(読売・1面)

●トヨタHV拡充、2012年までに新たに6車種(読売・10面)

●難題仕切り直し、高速料金「休日1000円」3月期限(朝日・6面)

●Uターン禁止区間勘違い、5年間で18件、反則金誤徴収 警視庁「迷惑かけた」(産経・23面)

●日商前会頭山口信夫氏死去(日経・1面)

●次世代送電網実験スタート、トヨタ、日立、パナ電工(日経・3面)

●菅代表再選、経営者アンケート「円高対策が急務」(日経・13面)

●小型電気自動車日本で走行実験、独アウディ、来年から(日経・15面)

●トヨタ系9社が総額88億円出資、トヨタホーム増資発表(日経・15面)

●米バイオ燃料、需要伸びる、ガソリン価格上回る(日経・28面)

ひとくちコメント

菅直人首相が小沢一郎前幹事長を振り切って再選された。菅首相は党員・サポーター票、地方議員票の合計で721ポイントを獲得し、小沢氏の491ポイントを大きく上回ったが、国会議員票は412対400と僅差だった。

きょうの各紙をみると、朝日と東京は「菅氏 大差で再選」を1面トップの大見出し。読売は「小沢氏に大勝」としている。票の数では菅首相「圧勝」のようにみられるが、「再浮上うかがう小沢氏」(毎日)、「小沢氏影響力残す」(東京)など、菅首相を担いだマスメディア(全国紙とテレビ)も投開票の結果では「脱小沢」を鮮明に打ち出せなかったようだ。

その菅首相の続投に対し、手詰まりの経済対策に早くも追い打ちをかけたのが円相場の急騰。読売の1面は「菅首相続投」の真下に「NY円82円台突入」と報じ、「小沢氏にくらべ、菅首相は市場介入に慎重」という見方から、警戒感が薄れ、円が買われやすくなっていると取り上げている。

日経は、緊急アンケートでも多くの経営者が「円高対策」を政権の最優先課題と考えていることが分かったと伝えている。このうち、スズキの鈴木修会長兼社長は「製造業は為替の影響で瀕死の状態。1秒でも早く挙党一致で経済対策を」と答えている。

代表選の臨時党大会の中継を見ていると、個人的に気になったのは菅首相が議員バッチを付けずに演説を行っていたことである。国民目線で庶民派を演出するためのパフォーマンスだったのかどうかは分からないが、頼りなく見えたからだ。鈴木会長の「1秒でも早く」という要望に挙党態勢で取り組めるのかどうか。むしろ不安や違和感が残る代表選だったように思える。

《福田俊之》

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