横滑り防止装置、新車装着率が増加…軽、小型車への普及が課題

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日本でのESC装備率
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ボッシュが毎年実施しているESC(横滑り防止装置)装着率調査で、日本国内での新車へのESC装備率が上昇していることが明らかになった。

日本で2009年に販売された新車のESC装着率は23%となり、前年と比べて4ポイントアップした。

国内ではラグジュアリータイプのほとんどすべての車両にESCが装備され、コンパクトタイプ、ミディアムタイプ、アッパータイプでのESC装備率も上昇している。特にミディアムタイプの装着率は前年の46%から85%へと大幅に装着率が上がった。

2009年に世界で生産された乗用車・軽商用車(6t以下)のESC装備率は36%だった。特に欧州では60%、米国では70%を超える装備率となっている。

日本のESC装着率が2割にとどまっているのは、乗用車の3分の1の市場を占めている軽自動車にESCがほとんど装備されていないため。価格重視の軽自動車のESC装備率は1%未満。また、スモールタイプとミニバン・MPVタイプも、販売競争が激化する中、車両価格を抑制するため、ESC装備率は前年よりもマイナスとなった。

ボッシュは、ESCの認知度アップを図るため、2009年7月から「Choose ESC!(ESCを選ぼう)」キャンペーンに参加し、日本自動車連盟(JAF)がESCの効果をドライバーに伝える活動を支援している。

ESCは、車両が横滑りを制御する安全装置で、複数の独立機関が、重大または命にかかわる車両単独事故件数をESCの効果で最大で50%削減できるとの調査結果をまとめている。欧州(EU)では2011年11年以降の新型車、2014年11月以降は全ての新車に、米国でとカナダでは2011年11月から4.5t以下の新車にESCの装着が義務付けられる。日本でもESCの義務付けについて国土交通省が検討している。

《レスポンス編集部》

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