三井物産、中国のEV向け二次電池事業に参入

自動車 ビジネス 海外マーケット
三井物産、中国のEV向け二次電池事業に参入
三井物産、中国のEV向け二次電池事業に参入 全 1 枚 拡大写真

三井物産は30日、中国で電気自動車(EV)やスマートグリッド向け二次電池製造・販売事業に参入すると発表。同事業を展開するため、中国の北京建龍重工集団と、同社傘下の天津市捷威動力工業に出資参加することで基本合意した。

中国政府当局の各種承認手続きを経た上で、三井物産は12月をメドに天津捷威の株式の20.98%を取得する。

三井物産が資本参加する天津捷威は2009年4月に設立された新興の電池製造・販売メーカーで、今年末から量産を開始する予定。当面、電気自転車や業務用小型EV向けのリチウムイオン電池を製造し、2012年以降、EV用電池の量産、モーターやインバーターといったEV関連部品事業、スマートグリッド向け大型容量蓄電池事業にも拡大していく計画。

中国は、自動車販売が台数が世界一となり、今後も市場の拡大が予想されており、市場発展のためには、EVなどの環境対応車の普及が課題とされている。

中国では、中央・地方政府ともにEVの普及に積極的で、中央政府は2020年までに約1兆3000億円を投じる計画。これに伴ってEVの重要な要素となる二次電池市場の急拡大が見込まれている。また、電力インフラ網の高度化と基礎能力向上のため、スマートグリッドの整備も急速に進む見通しで、2020年までに中国国内で4兆元(約50兆円)の投資が見込まれている。

三井物産では、今回の事業を通じ、急拡大が見込まれている二次電池を核にした新しい環境ITビジネスの価値創造を目指すとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
  2. ポルシェ、電動化戦略を大幅見直し…内燃エンジンモデル拡充へ
  3. 日産『ルークス』に「AUTECH LINE」、新型唯一のブラック内装…225万8300円から
  4. ランボルギーニ、全長30mの新型ヨット「101FT」発表…3エンジンで7600馬力
  5. 日産の新デザイン、『セントラ』新型を米国発表…「Vモーショングリル」に新解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る