家電からレアアース 三菱マテリアルが研究開発を継続

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小型家電のレアメタル回収フロー
小型家電のレアメタル回収フロー 全 2 枚 拡大写真

三菱マテリアルは、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)から委託を受け、使用済み家電製品からレアアースを使用した高性能なNd-Fe-B磁石を回収・再資源化するための研究開発を継続する。

Nd-Fe-B磁石はハイブリッド自動車や電気自動車、省エネ家電に使用されている。材料となるネオジム、ディスプロシウムなどのレアアース元素は、希少性・偏在性が高く、枯渇可能性や価格高騰などの問題を抱えている。

特にレアアースは中国から一極集中で調達しているため、今回の尖閣諸島問題のようあ政治問題で中国から輸入がストップするリスクもあるため、リサイクルシステムの早急な構築が必要だ。

レアアースは鉱石中の品位が低いため、採取の際に大量の廃棄物が発生する。リサイクルを実現できれば新たな資源の採掘量を減らせ、循環型社会の構築にも大きく貢献できる。

同社は、大手家電メーカーとの合弁で家電リサイクル事業を5社6工場で展開しており、前年度は、現在家電リサイクル工場で処理されている使用済みのエアコンや洗濯機からNd-F-B磁石を搭載した製品を調査するとともに、実際にこれらを分解し、Nd-Fe-B磁石を効率的に回収するための分解プロセスについて技術開発してきた。

今後は、前年度に続いて同社とパナソニックの共同出資会社であるパナソニックエコテクノロジー関東などの協力を得ながら、効率的な分解・Nd-Fe-B磁石回収プロセスを開発、リサイクルコストの削減のため、分解の自動化を目指す。

また、本格的な事業化を見据え、回収したNd-Fe-B磁石をどのような形状で磁石合金メーカーに提供するかについても検討する。

《レスポンス編集部》

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