フォルクスワーゲン『ジェッタスポーツワゴン』(日本名:『ゴルフヴァリアント』)のポリスカーが7日、米国テネシー州に登場した。
米国ではフォード『クラウンビクトリア』など、大排気量V8を積んだ米ビック3の大型セダンが、警察車両の主流。なぜ、ゴルフヴァリアントなのか。
その答えは、テネシー州にある。フォルクスワーゲンは現在、同州チャタヌーガ市とハミルトン郡にまたがる広大な敷地に、4輪組み立て工場を建設中。2011年の稼働を目指している。そこでフォルクスワーゲンは、地元への貢献の意味を込めて、チャタヌーガ市とハミルトン郡の警察にそれぞれ2台ずつ、合計4台のゴルフヴァリアントを寄贈したという次第である。
このゴルフヴァリアント、アンダースポイラーやクロームエグゾースト、18インチのタイヤ&アルミホイールを装着するなどのカスタマイズを実施。ルーフには青色フラッシュライトが取り付けられた。エンジンはフォルクスワーゲン自慢の2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」。米国EPA(環境保護局)高速燃費は、17.86km/リットルと優秀だ。
両警察ではゴルフヴァリアントを、主に速度違反の取り締まりや、地域の安全パトロールに使用する計画。VWチャタヌーガオペレーションのフランク・フィッシャー会長兼CEOは、「ゴルフヴァリアントは、交通安全や治安向上のための業務に役立つ機能的かつスタイリッシュな車」とコメントしている。