早稲田大の新型電動バスが完成、埼玉県で実証実験へ

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先進電動マイクロバスWEB-3
先進電動マイクロバスWEB-3 全 5 枚 拡大写真

早稲田大学環境総合研究センターは10月8日、環境省の「地域産学官連携環境先端技術普及モデル策定事業」により開発された先進電動マイクロバスの新型「WEB-3(ウェブスリー:WEBはWaseda advanced Electric micro Busの略)」の説明会と試乗会を、早稲田大学本庄キャンパスで開催した。

当日は、研究代表者を務める早稲田大学環境総合研究センター教授・大聖泰弘氏、環境省環境研究技術室室長・秦康之氏の挨拶に続き、早稲田大学環境総合研究センター教授・紙屋雄史氏によるWEB-3、昭和飛行機工業特殊車両総括部EVP事業室技師長・高橋俊輔氏による非接触充電器(IPS)の技術説明、財団法人本庄国際リサーチパーク研究推進機構による実証実験の説明が行われた後、試乗会へと進んだ。

WEBの研究開発は、早稲田大学や昭和飛行機工業が中心となり、2004年度から行われている。バッテリーの搭載量を意識的に最小限とすることで、「短距離走行・高頻度充電コンセプト」を採用し、車両重量低減とコスト削減を目指した点が特徴となっている。

さらに高頻度充電を快適に行うべく、運転席からボタン操作のみで充電を可能とする非接触充電装置を独自に開発しており、充電効率は同タイプの電動車両用としては世界最高の92%を達成している。

WEBとしては5台目となるWEB-3では、エンジンのみならずクラッチやフライホイール等を撤去することで走行効率を高めるとともに、高電圧絶縁型エアヒーターや電動コンプレッサー型クーラーを採用することで空調性能を向上。2012年度より施行予定の電動車両用安全基準も満たしている。また非接触充電装置は、地上側を路面と面一とするなどの改良が加えられた。

WEB-3は10月9日から23日までJR本庄早稲田・本庄駅と市役所を結ぶルート、そして11月8日から12月6日まではJR熊谷駅周辺と熊谷サティ・八木橋百貨店周辺を循環するルートで、それぞれ実証実験を行う。

《森口将之》

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