出国率7%未満---海外に行く人が少ない都道府県

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パリ、シャルルドゴール国際空港
パリ、シャルルドゴール国際空港 全 3 枚 拡大写真

JTBは、羽田空港の国際化を前に、出国率が7%未満の地域と首都圏の居住者の消費と旅行に関する意識調査を実施した。

日本人の出国率は2007年から3年連続で減少しており、09年の出国率は全国で12.1%。09年の出国率は首都圏で18.7%と高いのに対し、7%に満たない地域は23道県もある。

JTBでは今年9月に、出国率が7%未満の地域の1510人と首都圏の257人(いずれも20~75歳の独身男女)を対象にオンライン調査を実施し、消費や旅行に対する意識を調査した。

調査結果によると、休日や休暇で楽しみにしていることは、23地域も首都圏も1位は「家でのんびり過ごす」、2位が「国内旅行」だった。「海外旅行」は首都圏が15.6%だったのに対して、23地域は7.5%にとどまった。

今後3年ぐらいで支出を増やしたいものは、23地域も首都圏も1位が「貯金」、2位が「国内旅行」。「海外旅行」は首都圏の27.6%に対して、23地域は13.8%にとどまった。逆に23地域で多く首都圏で少なかったのは「近隣の温泉」。

海外旅行に行きたい方面では、23地域、首都圏とも上位に大きな差は無く、1位がヨーロッパ、2位がハワイ、3位がオセアニアと続く。

23地域の居住者に地元空港の利用について調べたところ、利用したことがあるは72.9%で、海外旅行に利用したことのある人は28.1%。東北地域の居住者は空港利用経験が少なかった。

同じく23地域の居住者で、最近の海外旅行経験者に目的地までの移動を聞いたところ、最寄りの空港からの直行便が24.2%、最寄りの空港から国内空港で乗り継いだ人は28.6%、陸路で移動して別の空港に行った人の割合が26.3%だった。

10月に拡充される羽田空港の国際便について、「利用したい」と答えた人の割合は首都圏が63.4%だったのに対して、23地域は24.8%にとどまる。地域別では北海道居住者が羽田空港の国際線の利用に前向きだ。

23地域の人が海外旅行に行きづらい理由では「費用が高い」や「目的地までの時間」に加えて「出発前の前泊や帰国後の後泊」も多い。また「言葉が通じないのが不安だから」という回答が多い。一方、首都圏では「旅行日数が長いから」など、休みの取りづらさを挙げる人が多い。

●出国率が7%未満の道県:北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、新潟、富山、石川、鳥取、島根、山口、徳島、愛媛、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄
●首都圏:東京、神奈川、埼玉、千葉

《レスポンス編集部》

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