2010年のPC出荷台数、初の1500万台超えの見通し…IDC Japan

自動車 ビジネス 国内マーケット
国内クライアントPCの出荷台数予測、2005年~2014年 国内クライアントPCの出荷台数予測、2005年~2014年
国内クライアントPCの出荷台数予測、2005年~2014年 国内クライアントPCの出荷台数予測、2005年~2014年 全 1 枚 拡大写真

 IDC Japanは21日、国内におけるクライアントPC市場予測について発表した。これによると、国内クライアントPC市場の2010年の出荷台数は1,504万台と予測されている。

 2010年上半期(1月~6月)国内クライアントPC市場は、第1四半期(1月~3月)第2四半期(4月~6月)連続で家庭市場、ビジネス市場ともに二桁成長を遂げ、PC市場が回復傾向にあることを示しているという(2010年家庭/ビジネス市場のPC出荷台数の前年同期比成長率は、家庭市場:第1四半期14.3%増、第2四半期13.5%増、ビジネス市場:第1四半期35.6%増、第2四半期13.4%増)。

 家庭市場は2010年に入り、これまでのけん引役であったミニノートブックPC(ネットブック)の出荷が、iPadの登場などで落ち込んだ。替わってオールインワンタイプデスクトップPC(AiO)が、ミニノートブックPCの落ち込みを埋め、Windows 7の買い替えを促進させるなど、家庭市場のけん引役となった。AiOが好調な要因は、筺体がコンパクトになったことによって家庭内で場所の移動が自由にでき、この新しいライフスタイルの提案が市場に受け入れられたと考えることができる。しかしAiO以外に家庭市場に大きな影響を与える事象はこの先見当たらず、2011年以降は低成長の時代に入るとIDCでは予測した。

 一方、ビジネス市場は、企業の買い替え需要が2010年になって企業業績の回復とともに持ち直し、2010年第3四半期(7月~9月)に企業向け出荷のピークが訪れると予測された。しかし、そのピークが過ぎると買い替えの需要はおさまり、再び低迷期に入るとの見方をIDCではしている。

 IDC Japan PC、携帯端末&クライアントソリューション グループマネジャーの片山雅弘氏は「2010年のビジネス市場は、企業業績の回復とともにPCの買い替えが本格化した。しかしこの現象を、業績の回復とともに企業が積極的なIT投資に転じたと見るにはまだ早い。企業は手元資金が回復したことにより、金融危機のため先延ばししていた老朽化したPCの買い替えを行ったに過ぎない」とのコメントを寄せている。

2010年のPC出荷台数、過去最高で初の1,500万台超えの見通し……IDC Japan調べ

《冨岡晶@RBBTODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  2. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  3. 日本とは違う『カローラセダン』に「GRスポーツ」が登場、ステアリングもGRがチューニング
  4. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  5. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る