【VW クロスポロ 試乗】まろやかな乗り心地にホッ…森口将之

試乗記 輸入車
クロスポロ新型
クロスポロ新型 全 12 枚 拡大写真

走り始めて、まずはホッとした。乗り心地がまろやかだったからだ。

現在売っているフォルクスワーゲンでいちばんおだやかではなかろうか。逆に旧型クロスポロはガチガチという言葉がピッタリだった。ドイツ車ひいきの傾向が強い日本のメディアはあまり触れなかったが、モデルチェンジとともに一気にマイルドになったということは、ユーザーからはかなりの不満が寄せられたのだろう。

現在のクロスオーバーは野山を駆ける乗り物ではなく、街でアウトドアファッションを楽しむためのクルマ。だからこそ足回りを快適志向にリセットしたことは正しい。ソリッドな乗り味のポロとの差別化が明確になったという点でも、よかったのではないか。

一部のメディアはダイナミック性能が低下したことを欠点に挙げているようだが、そもそもクロスポロは遊びグルマなのだから、そこまで目くじら立ててチェックしなくてもいいのに、と思う。

むしろおっとりした乗り心地やハンドリングに対して、1.2リットルTSIエンジンと7速DSGによる加減速がタイトすぎて、走りのリズムが合っていないことのほうが気になる。燃費や環境性能は多少犠牲になるかもしれないが、1.4リットル自然吸気のほうがシャシーとの相性はいいはずだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

森口将之|モータージャーナリスト
試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)、『パリ流 環境社会への挑戦』など。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. アルファロメオの新型コンパクトSUV『ジュニア』日本発売、ハイブリッド車が420万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る