日本国内で最高峰の自転車ロードレース「ジャパンカップサイクルロードレース」が10月24日、宇都宮森林公園の周回コース(計151.3km)で行われ、ダニエル・マーティン(アイルランド、Garmin-Translations)が、終盤に抜け出し、そのまま独走して優勝。3位には畑中勇介(シマノ・レーシング・チーム)が入るなど、日本人選手の存在感も印象づけたレースとなった。
多くのロードレースファンが詰めかけた宇都宮森林公園。レース序盤は福島晋一(グムサン・ジンセン・アジア)らのトップグループが抜け出したが、後方のメイングループも一定の間隔でそれを追走。レースが動き出したのは7周目で、メイングループのGarmin-Translations勢が一気にペースアップしてトップグループを吸収し、さらに同チームが集団をリードする形でレースをコントロールした。
そして9周目には、ゴールまで37kmを残した時点でガーミンのダニエル・マーティンが単独で逃げ出す。やや早すぎるアタックに思えたが、ダニエルは独走では不利な平地でも驚異的なペースでリードを保ち、最後には2位に57秒差をつけてゴールした。
2位には集団でのゴールスプリントを制したピーター・マクドナルド(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ・サイクリング)、3位には日本人選手としては13年ぶりの入賞となる畑中勇介(シマノ・レーシング・チーム)が入った。また2年連続でツール・ド・フランスを完走、今年10月の世界選手権では9位に入り、ジャパン・カップでも期待のかかった新城幸也(ビーボックス・ブイグテレコム)は、2位争いのゴールスプリントに加わったものの9位に終わった。