GMが、年内に米国の一部エリアで発売する新型プラグインハイブリッド車、シボレー『ボルト』。そのボルトが米国カリフォルニア州から、「SULEV」として認められなかったことが判明した。
これは、CARB(カリフォルニア州大気資源局)が明らかにしたもの。CARBは全米で最も厳しいエコ政策を敷いていることで知られるが、その独自制度にSULEVの認定がある。
SULEVとは、スーパー・ウルトラ・ロー・エミッション・ビークルの略。排出ガス中のCO(一酸化炭素)を走行1マイル(約1.6km)当たり、1g以下に抑えるなど、認定には厳しい条件がある。その代わりに、SULEV車のユーザーは、カリフォルニア州から3000ドル(約24万円)の優遇税制措置が受けられ、朝夕のラッシュ時に高速道路の優先レーンを走行できるなど、さまざまな特典が享受できるのだ。
ボルトは排出ガス中のCOが、走行1マイル当たり1.3gと、SULEVの基準を満たせなかった。そのためCARBは、ボルトをSULEVよりもワンランク下の「ULEV」と認定した。
ちなみに、トヨタ『プリウス』や、ホンダ『CR-Z』『インサイト』は、SULEVに認定。GMは今後数年以内に、ボルトに改良を加え、カリフォルニア州のSULEV認定を取得する方針という。