【スタッドレスタイヤガイド '10 前編】トレンドは“吸着”と“サイプ”

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【スタッドレスタイヤガイド '10 前編】トレンドは“吸着”と“サイプ”
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北海道では雪の便りも届き、本格的なウインタータイヤのシーズンが訪れる。2010年の冬シーズンも、タイヤメーカーはこぞって独自のグリップ技術でアイスバーンや圧雪路での性能を引き出している。各社の主力製品を2回にわたって紹介する。

■横浜ゴム iceGUARD TRIPLE PLUS iG30
「スタッドレスタイヤ史上最高の氷上性能」をうたう新製品『iceGUARD TRIPLE PLUS』は、トリプル給水ゴムとブラックポリマーII、高密度サイプ配置、そしてトリプルベルトブロックという4つの技術を投入。ゴムの接地面を最大限に拡大し、エッジ効果でパワーを確実にグリップとしてつなげる。またブラックポリマーIIはスタッドレスタイヤ特有の“柔らかさ”と持続させる効果がありロングライフにも貢献。タイヤ構造の見直しにより燃費も4%向上させた。サイズは35扁平から80扁平までと豊富。ランフラットモデルの『iceGUARD TRIPLE Z・P・S』もラインナップする。

■ダンロップ DSX-2
高いコストパフォーマンスで人気を博した『DSX』の後継モデル。ブロックの倒れ込みを最小限に抑え、高いブロック剛性を維持しながら接地面積を拡大する「ミウラ折りサイプ」は引き続き採用。さらに、しなやかさと腰のある剛性を両立する「剛性コントロール剤」、ショルダー部・ミドル部・クラウン部に分けて剛性を変えた「トリプルフェイスパターン」、そして効果的に雪をひっかく「ハイパーテトラピック・ビッググラスファイバー」を採用して氷上性能の更なる向上を図った。サイズは40扁平から80扁平、12インチから19インチまで揃う。

■ミシュラン X-ICE XI-2
アイスグリップのみならず、ドライやウェット路面でのグリップ向上を目標として開発されたハイパフォーマンススタッドレス。一つのブロックに「マイクロポンプ」、「クロスZサイプ」、「FLEX-ICEコンパウンド」を最適なバランスでレイアウトする「アドバンス・トレッドブロック」を採用。この結果、従来モデル(X-ICE)比でアイスブレーキ性能・アイストラクション性能ともに15%アップ、ウェットブレーキ性能は5%向上させている。また、安定した高速走行をサポートする「ジョイントレス・ナイロンキャッププライ」の採用に加え、プロファイルを見直すことで、従来モデルX-ICEでは「Q(160km/h)」だったスピードレンジを、X-ICE XI2では「T(190km/h)」へとアップ。欧州ブランドのタイヤらしくハイスピードレンジでの安定したハンドリングを実現している。

■トーヨータイヤ GARIT G5
トーヨータイヤのスタッドレスタイヤ『G5』は新素材「ナノゲル(マイクロモルフ)」を配合した「吸着ナノゲルゴム」を世界で初めて採用。これによって、吸水やひっかきの効果を最大限に引き出すことに成功、あらゆる冬道で安定した走行を可能にした。また「吸水カーボニックパウダー(竹炭)」や「鬼クルミの殻」などの天然素材を採用することで、スタッドレスタイヤとして「安全と環境」の両立を実現も図った。ブレーキ性能やハンドリング性能にもこだわり、独自の評価方法「ICMAXII」から得たデータを分析・計測によって剛性の最適化を図った。結果、アイス路面の制動性能は6%、コーナリング性能は11%それぞれ向上している。

《レスポンス編集部》

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