北米日産は3日、10月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は6万9773台で、前年同月比は16.1%増。2か月連続で前年実績を上回った。
日産ブランドの乗用車系では、主力車種の『アルティマ』が前年同月比28.5%増の1万8978台と、2か月連続のプラス。しかし、その他の車種は軒並み前年実績を割り込んだ。『セントラ』は3.3%減の5928台と、2か月ぶりのマイナス。『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』/『ティーダラティオ』)も、10.9%減の6044台と2か月ぶりのマイナスだ。
2009年5月に米国市場へ投入された『キューブ』も、前年同月比35.2%減の1359台と、5か月連続で減少。スポーツカーでは、09年1月に新型に移行した『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)が、9.6%減の745台と、3か月連続のマイナス。マイナーチェンジを控えた『GT-R』も、60.7%減の46台と、15か月連続のマイナスだ。
ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、大型ピックアップトラックの『タイタン』が前年同月比16.4%増の1964台、大型SUVの『アルマーダ』が35.5%増の1429台と、13か月連続で前年実績をクリア。8月にマイナーチェンジ車を発売した小型SUVの『ローグ』は8862台を販売し、前年同月比は48.7%増と2か月連続で増加した。10月に発売された新型『ジューク』は2103台と、順調な立ち上がりを見せる。
インフィニティブランドでは、今年3月に新型をリリースした『M』(日本名:日産『フーガ』)が、前年同月比119.2%増の1175台と好調。09年12月にマイナーチェンジ車を発売した『Gセダン』(日本名:日産『スカイライン』)も10.7%増の2711台と、10か月連続で増加した。7月に新型をリリースした大型SUVの『QX56』は、88.7%増の1157台をセールスし、14か月連続で前年実績をクリアしている。
日産の今年1〜10月米国新車販売は、前年同期比16.1%増の74万3474台。同社のアル・キャスティグネッティ副社長は、「日産ブランドでは10月、ローグが月販新記録を更新するなど、SUV系が好調だった」と述べている。