米国EPA(環境保護局)は4日、「2011燃費ガイド」を発表した。燃費ワーストランキングでは、生産を終えたランボルギーニ『ムルシエラゴ』に代わって、ブガッティ『ヴェイロン』が1位となった。
2011燃費ガイドは、環境保護局と米エネルギー省が、毎年公表。米国で販売される2011年モデルの乗用車とライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)の燃費性能を1冊にまとめた内容だ。EPAの燃費数値は、自動車メーカーがウェブサイトに掲載。全米のディーラーも展示車両に掲げることになっており、燃費を重視して新車選びをする顧客の判断材料になっている。
燃費ワースト10は以下の通り。(単位はkm/リットル)
車名 市街地燃費 高速燃費
1:ブガッティ・ヴェイロン 3.4 6.38
2:フォードE350ワゴン 4.25 5.53
3:フォードE350バン 4.25 5.95
4:シボレーK2500サバーバンなど 4.25 6.38
5:シボレーC2500サバーバンなど 4.25 6.8
6:メルセデスベンツG55AMG 4.67 5.53
7:メルセデスG550/ML63AMGなど 4.67 6.38
8:シボレーG3500エクスプレスなど 4.67 6.8
9:シボレーG2500エクスプレスなど 4.67 6.8
10:ベントレー・コンチネンタル/ロールスロイス・ファントム 4.67 7.65
4年連続ワースト1の座にあったランボルギーニ『ムルシエラゴ』は、生産終了に伴ってランキングから外れた。代わって、ワースト1に君臨するのが、前回2位からランクアップしたブガッティ『ヴェイロン』。市街地燃費は堂々の3.4km/リットル。高速燃費は2010年モデルよりも約7%改善させているが、それでも6.38km/リットルだ。5年連続燃費第1位のトヨタ『プリウス』(市街地21.68km/リットル、高速20.4km/リットル)と比較すると、市街地燃費は6倍以上の開きがある。
また、前回ワースト10に顔を揃えていたフェラーリやアストンマーチンなどのスーパーカーはワースト10圏外へ。その代わりに、フォードやGMの大型車が数多くランクしている。2位と3位のフォード『E350』は、米国の空港でよく見かける送迎用のバンだ。
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