【新聞ウォッチ】マツダ株、伊藤忠や住友商事が取得へ

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山内社長(資料画像)
山内社長(資料画像) 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年11月17日付

●レアアース輸出再開か、中国側、日系商社に通告(読売・2面)

●トラック低燃費競争、排ガス規制に対応、HV車も(読売・10面)

●鉄鋼相次ぐ海外進出,車メーカーに歩調(読売・10面)

●パナソニックもスマートフォン、海外勢を追撃(読売・10面)

●大卒漂流、就職内定率最低、理系や女子苦境際立つ、在学中40社全滅。「既卒で」(朝日・2面)

●「一般道の渋滞緩和」「経済全体波及せず」高速無理化の都道府県(朝日・6面)

●マツダ株住商など取得へ、フォード放出の一部(朝日・13面)

●VWとスズキ、小型車開発計画、提携後初の共同事業(朝日・13面)

●郵便バイク、電動に、日本郵船(朝日・13面)

●再上場のGM株、予定の6倍応募、割安感が背景か(朝日・13面)

●茨城・県西自動車学校、視覚障害者全国初運転体験「アクセル踏み、爽快」(毎日・27
面)

●走る中年ライダー、じり貧のバイク市場支える、新車購入7割が40代以上(東京・8面)

●円高・ドル安転機の兆し、米追加緩和観測が後退、新興国は引き締めへ(日経・1面)

●RJCカー・オブ・ザ・イヤー、スズキ「スイフト」選出(日経・11面)

●新型エンジン、富士重、生産量3倍に、群馬の工場増強、主力全車種に搭載(日経・13面)

ひとくちコメント

米大手自動車メーカーのフォードが筆頭株主として保有するマツダの株式について、主力取引銀行の三井住友銀行をはじめ、住友商事、伊藤忠商事なども引き受けることで大筋合意したという。きょうの朝日が経済面のトップ、日経も1面で取り上げている。

引き受け先については、朝日が「鉄鋼メーカーや自動車部品大手など、計6〜7社」、日経が「最終的に伊藤忠商事や鹿島などを含む計10社前後」などとしている。

フォードは現在、マツダ株を約11%保有しているが、成長が続く中国市場などでの投資資金を確保するため、8%程度を売却する意向が明らかになり、10月中旬には、日経などが報じた。

その後の次世代技術発表会や中間決算発表などの場で、マツダの山内孝社長は「戦略的提携関係に変化はなく、双方が利益を得られる分野で協力していく」などと語っていた。しかし、その発言を額面通りに受け取るメディア関係者はほとんどいない。新聞報道の直後にマツダは燃費効率を大幅に向上させた次世代直噴ガソリンエンジンなどの新技術「スカイアクティブ」を独自に発表するなど「両社の関係は薄れつつある」(朝日)。

しかも、フォードがマツダ株放出後は三井住友銀行が筆頭株主になる見込みで、資本面での関係は弱まる。マツダの独立性は高まることになり、今回の株式の売却がきっかけになってマツダが新たな提携に踏み出す可能性は大きい。引き受け先企業などについては近く正式発表するというが、それでもフォードとは「戦略的提携関係に変化はない」とコメントするのか、山内社長の発言にも注目したい。

《福田俊之》

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