双日と豪ライナス、レアアース供給の提携に合意

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レアアース開発プロジェクト
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双日と豪州のライナス・コーポレーション・リミテッドは、ハイブリッドカーのモーターなどに使用するレアアースの日本向け供給とライナスのレアアース拡張プロジェクトで戦略的提携を締結することで基本合意した。

ライナスは、豪州西オーストラリア州でレアアースを開発するための鉱山開発やマレーシアで分離精錬を展開、2011年第3四半期からレアアースの生産を開始する予定。現在、世界中で進められているレアアース開発プロジェクトの中で、最も早く操業・商業生産を行う可能性が高いプロジェクトとなっている。

双日は以前から、ライナスが開発するレアアースの日本向け取引の可能性を協議してきた。日本の調達量の97%を占める中国のレアアース輸出制限などでライナスへのレアアースの需要は増大しており、これに対応するため、プロジェクトの拡張を前倒しすることを決定した。

今回の提携で、今後、双日を日本での販売代理店とし、鉱山の操業後10年間にわたって日本の需要家のニーズに適合するレアアースについて年間約9000t以上の長期供給する契約の締結に向け交渉を行うとともに、日本でのレアアースの最終需要家の開拓を目的に共同マーケティングを実施する。開発資金を調達するためのファイナンス組成などについても検討する。

順調に交渉が進めば、品質面でも日本の需要家の要求を満たすレアアースが安定調達できるとしている。

双日は今後、プロジェクトの開発に関して石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)への金融支援の要請を行う予定。

《レスポンス編集部》

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