22日から販売を開始したトヨタの2代目『ラクティス』は、居住性の高さを売りにした5ナンバーのコンパクト2BOXだ。外形寸法は全長3995mm×全幅1695mm×全高1585mm。
先代と比較して大きく変わったのが居住性だが、特に拡大したのが室内幅で、40mmも拡大している。ラゲージスペースも確保されており、デッキボードを2段階に調整できる仕組みなどを採用し、1.2mもの背の高いものでも収納可能となっている。
実際に乗ってみると、まずドライバーズシートは、天井部分が非常に高い。コンパクトカーということを忘れてしまう余裕がある。室内幅に関しては、180cmオーバー、体重80kg台後半の体格の人間だとピッタリぐらい。さすがに天井ほどの余裕はない。足もとはデフォルト状態だと操作によってはヒザ回りがきつかったが、シート高を60mm上下させられるので、その点は問題がないようだ。
一方、この上ないぐらい余裕があったのが、ナビゲーターズシート。一般的にコンパクトカーや軽自動車というと、ナビシートの居住性を犠牲にしてドライバーズシートの空間的な余裕を確保することが多いが、ラクティスはナビシートも重視しているイメージだ。イマドキ家族で乗ることを重視し、お母さんが運転した時に助手席にお父さんが乗っても狭くないように配慮したものと思われる。足下もタイヤハウスの影響などはなく、落ち着いて座っていられた。
そして後部座席は、頭上には余裕があり、フロントシートに薄型シートバックを採用するなどしてヒザ周りもそれほどきつくない。ただし、室内のデザインや5ナンバー故か、なんとなく圧迫感がある。基本的に、後部シートは子どもがひとりで乗る(イマドキ家族は夫婦+子どもひとり)ので、子どもならまったく問題ないはずだ。
しかしリアシート、実は大人が乗っても大丈夫なように座り心地を向上させてもある。リアシートの奥行きおよびシートバック高を30mm、クッション厚を10mm拡大してあるのだ。このリアシートは、コンパクトクラスで初めて6:4分割チルトダウン機構を採用(2WD仕様車)。4WD仕様車は6:4分割ダブルフォールディングリヤシートとなっている。どちらにしろ、ラゲージスペースをワンタッチで拡大できるというわけだ。