スマートフォンを利用してタクシー配車管理…ソフトバンクグループなどがシステムを開発

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ソフトバンクテレコムは、同社グループで携帯電話ソリューションの開発・構築を手がけるリアライズ・モバイル・コミュニケーションズ、ソフトバンクモバイル、フジタクシーグループと協力してスマートフォンを使った新たなタクシー配車管理システムの実用化に向けて、実証実験を開始した。

実験では従来、個別のタクシー無線とシステムで運用していた、配車などの運行支援、業務管理などをWindowsのケータイ「ソフトバンクX02T」(東芝製)を利用することで一本化。低コストでトータルなタクシー配車管理システムを提供する。フジタクシーは、このシステムを導入することでサービスの充実を図る。

今月初旬からGPS機能を利用した配車管理の業務について45台で実験を開始し、来年春以降を目途に全車両での導入も検討する。

配車システムでは、センター側がGPS情報を取得し、各タクシーの位置と空車・実車などを地図上で把握する。その上で配車要請に対して顧客に一番近いタクシーへ「迎車」を指示し、待ち時間の大幅な短縮を実現。

タクシーの位置情報を常に把握できるため、配車センターからナビゲーションなどの運行支援が可能。素早く的確な配車手配によって、より多くの顧客からのオーダー処理が可能になる。

タクシー側のシステムは、スマートフォンのタッチパネル画面にタッチするだけの簡単な操作で利用でき、音声情報ではなく携帯電話画面上に文字情報を表示することで、乗車前に顧客のより詳しい情報の把握と聞き忘れ防止が図れる。配車先の顧客情報表示や、忘れ物情報の問い合わせ、営業所、配車センターからの各種通達といった業務連絡の受信も可能で、業務効率化に貢献する。

タクシー業界では、配車システムに専用のタクシー無線を利用している。タクシー無線は2016年にデジタル無線に完全移行することが決定しており、移行に伴って新たな設備投資が必要となる。

ソフトバンクグループが提供するシステムは、配車やナビゲーションなどの運行支援からスタートし、将来的には料金決済、防犯対策までをタクシー無線に頼らず、スマートフォンとそのネットワークで構築する。

タクシー無線のデジタル化への設備投資コストの削減が図るほか、スマートフォンとさまざまなシステムとの連動によって、これまで個々に専用の設備が必要だったものが統合され、大幅なコスト削減と、顧客にタイムリーなサービスを提供する。

《レスポンス編集部》

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