【トヨタ ラクティス 新型発表】イマドキの走りは無個性?

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2代目ラクティス。イマドキ家族向けの1台。走りの方は、大人しいというか、無個性な感じがした
2代目ラクティス。イマドキ家族向けの1台。走りの方は、大人しいというか、無個性な感じがした 全 5 枚 拡大写真

トヨタの2代目『ラクティス』に試乗してみた。場所は、同車の発表が行われたMEGA WEBのライドワンコースだ。今回は、後半にある狭めでカーブの連続するセクションがカットされたレイアウトで2周を走った。短時間の走りなので、これがすべてというわけではないのだが、ファーストインプレッションをお届けする。

ラクティスは、イマドキ家族向けということで、基本はお父さんが運転することが多いことを想定しているようで、フロントマスクは精悍な感じだ。そのイメージからすると、走りもキビキビとしたスポーティなものが乗車前に予想された。しかし、実際に乗ってみると、ちょっと疑問符。

何か微妙にずれているような感じがした。どうも、スポーティではないようである。1.3リットル車だった影響も大きいのだろう。1.5リットル車だと、7速スポーツシーケンシャルシフトマチックとCVT SPORTモードを搭載したACTIVE CVTシステムが搭載されているので、こちらならスポーティなイメージ通りの走りだったのかも知れない。

ライドワンのコースは何度も試乗しており、もっと体格のある『クラウン』や『ハリアー』、『ウィッシュ』などでも走ったのだが、ラクティスではコースが狭く感じられてしまい、「狙ったとおりに動かない」感が微妙にあった。あくまでもイメージの問題であって、障害物が置かれたスラローム走行エリアでも、操作では問題なく右に左にハンドルを切って走れるのだが、どうも微妙な違和感があるのである。

同じコンパクトカーでも、『iQ』でここを走った時は、とても楽しさを感じたのだが、ラクティスは少なくとも1.3リットル仕様車に関しては、キビキビとした走りを追求しているクルマではないと感じた。もっと走り込めばまた違ったものが見えてくるものとは思うが、第一印象は何か無個性なイメージである。「あれ? こんな感じなの?」というのが正直な感想だった。

イマドキ家族が、のんびりと買い物や遊びに行くために足として使う、というのが正しいのだろう。走りの面白さを追求するのではなく、居住性の高さや使い勝手の良さ、低燃費性などを求める人のためのクルマである、というのが試乗で感じたファーストインプレッションであった。

《デイビー日高》

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