【エッセンモーターショー10】MINIのポリスカーはEV

自動車 ニューモデル モーターショー
MINI E ポリスカー仕様
MINI E ポリスカー仕様 全 8 枚 拡大写真

BMWのチューニングを手がけるACシュニッツァーは2日、ドイツで開催中のエッセンモーターショーにおいて、MINIのEV、『MINI E』のポリスカー仕様を初公開した。

欧州最大のチューニングカーイベント、エッセンモーターショーは、ドイツで毎年開催。米国のSEMAショー、日本のオートサロンと並んで、世界3大チューニングカーショーに位置づけられる。

MINI Eのポリスカー仕様は、実際に警察がパトロールに使用する車ではない。ドイツ政府とVDAT(ドイツチューニングカー協会)が共同で行う「合法チューニングPRキャンペーン」のために製作された1台なのだ。

エッセンモーターショーは2004年から「TUNE IT! SAFE!」と題したキャンペーンを展開。「違法チューニングは愛車を壊す可能性があるし、第一、交通安全上も危険なのでやめましょう」との趣旨だ。このキャンペーンを、ドイツ警察と連邦交通省が全面的にバックアップしている。

このキャンペーンに賛同したドイツの有名チューナーが、毎年個性的なポリスカーを製作。2005年はポルシェ『911ターボ』のテックアート仕様、2006年はメルセデスベンツ『CLS55AMG』のブラバス仕様、2007年はスマート『フォーツーカブリオ』のブラバス仕様とブラバスが続き、2008年はフォルクスワーゲン『シロッコ』、2009年はBMW『1シリーズクーペ』が、ポリスカーの素材に選ばれた。そして2010年はMINIのEV、MINI Eである。

このMINI EはBMWグループが提供。BMWのトップチューナーとして知られるACシュニッツァーがモディファイを担当した。シルバーとブルーのツートンボディは、ドイツのポリスカーをイメージ。ルーフには、フラッシュライトが追加されているのが目を引く。

MINIのチューニングも得意するACシュニッツァーだけに、前後スカートなど、エアロパーツ類も手際良くデザイン。足回りにはレーシングサスペンションと強化ブレーキが組み込まれ、18インチのハンコック製タイヤ装着の効果もあって、迫力のルックスを生み出している。室内は、ペダルやフットレスト、ハンドブレーキレバーがアルミ製に変更された。

パワートレインに変更はなく、最大出力204psを発生するモーターを搭載。追跡性能はそれほど高くないと推測されるが、EVのポリスカーを提案するあたり、BMWとACシュニッツァーのセンスもなかなかだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】スライドドア採用にカスタム廃止、大胆進化のムーヴ「四角く見せたくなかった」動きのデザインとは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る