NISMOフェスティバル、星野一義監督「プロは打てなかったらクビ」

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
チームインパルの星野一義監督がプロの世界の厳しさを語った。
チームインパルの星野一義監督がプロの世界の厳しさを語った。 全 6 枚 拡大写真

5日、日産のモータースポーツイベント「NISMO FESTIVAL」のトークショーで、日産チームの監督達が集まり今シーズンを振り返った。2010年のSUPER GTで『GT-R』は厳しい戦いとなり星野一義監督は監督業の苦労を語った。

星野監督は「最高の選手、最高の監督というのはあるとは思えない。僕はずっと機械を相手に戦ってきたが、監督は人間が相手だから、監督に向いてないような気がしますよ。でも、逃げられないような状況でやっている訳で、レースをやってきてずっと悩んでますよ」と監督業の苦しみを語った。

野球でいえば“落合監督”みたいなものと言う星野監督は「監督はドライバーにやりやすい環境を提供してやるだけ、だから僕は無線で指示を一言も言ったことないですよ、高校野球じゃないんだから“好きなように打て!”と、打てなかったらクビだよ、打てたら契約金を払うだけ、それがプロだよ」と、プロの世界の厳しさを示した。

監督業の話をしていた星野監督は、息子である星野一樹選手の話にも触れ「一樹が、レースをやるって言ったとき、本当はやらせたくなかったんだよ。レースをやるって決めたからには1位を目指すしかないのだから」と、厳しいことを言ってみたのは、今年GT300のシリーズチャンピオンを獲得した一樹選手へのエールだったのかもしれない。

そして、来年に向けては「細かいことは言わない、来年チャンピオン取ってやる!みてろ!」と、意気込みを語った。

このほかにもユーモアたっぷりのトークで、会場を沸かせた星野監督ではあるが、実はこの日のイベントでレースマシンをドライブする予定を急遽キャンセルしている。

息子である星野一樹選手のブログでは、12月2日に「実は月曜日の晩に母親が倒れてしまい、緊急で手術することになりました。」と母の急病を伝えており、病状については「今週末にはICUを出れると聞いていますし、順調に回復に向かっているということです。まだまだ安心は出来ませんが、今日喋った母親をみて少しホッとしています。」との報告がされている。

トークイベントでは毅然と振る舞ってみせた星野監督、ドライブに関しては妻の急病による動揺を考慮したようだ。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る