【日産 リーフ 発表】アイコニックさと普遍性の両立…デザイン

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日産自動車『リーフ』は世界初の量産の電気自動車である。このことから、デザインについても大きなキーワードを持たせたと、グローバルデザイン本部プロダクトデザイン本部プロダクトチーフデザイナーの井上真人さんはいう。

そのキーワードとは“リアルカー”というもの。さらに、その意味合いには2つのテーマが掲げられている。ひとつは、「世界中の人たちに愛される、受け入れてもらえるという幅広い需要性を持もたせること」と話す。それは、「人が5人しっかり乗れる、ラゲッジルームの広さもしっかり確保して、世界中に愛される、受け入れてもらえるクルマを作るということです」。

もうひとつは「これが電気自動車なんだね、というアイコニックさを持っていることです」という。「このアイコニックというのは目立つということであったり、これまでのクルマとは違うということであったり、そういう意味です」。しかし、これだけを捉えると、これまでのクルマとは違う宇宙船みたいなものを作ってしまうなど、受け入れてもらえなくなる。つまり、相反する二つのテーマを掲げているのだ。

しかし、井上さんはこの相反するテーマを両立させた。それは、「このクルマを受け入れてもらうというのは、日産自動車としても非常に大切な部分ではあるが、21世紀のこれからの地球というレベルでこのクルマが成功してくれないと、人類レベルで困ってしまうと本当に思うのです」。

従って、受け入れてもらえるという確証を一歩ずつ確かめながら作っていったのだ。井上さんは、「アイコニックと普遍性、受容されるというレベルのバランスを取ることが、デザインをするうえで、一番注意をしたところなのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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