【トヨタ エティオス 発表】インド人になったつもりで開発

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新興市場向け小型セダンのエティオス(デリーモーターショー10)
新興市場向け小型セダンのエティオス(デリーモーターショー10) 全 3 枚 拡大写真

トヨタ自動車は今月からインドで低価格小型車セダン『エティオス』の生産を開始するが、その開発にはさまざまな苦労があったそうだ。

設計部門の中に4人からなる「BRICsチーム」をつくり、インドに長期間滞在。プロトタイプの車3台を使って、延べ20万kmにわたるテストを行った。その際、課せられた使命は「インド人になりきれ」。食事をはじめ、運転、生活などあらゆる面でインド人と同じように行った。

「その結果、現地の常識や価値観がわれわれが考えていたことと大きく違うことがわかった」とは開発担当者の則武義典チーフエンジニア。それをもとにインド人のスタッフと一緒になって詰め、『エティオス』という車に仕上げた。

その過程で、たくさんのこだわりが生まれたという。その数は実に101個。例えば、アンダーボディでは、細かい石がはねてきても大丈夫なように鉄板で補強、また地面からの距離も170mmにして日本車の平均130mmよりも40mm離した。

そのほか、車内には1リットルのボトルホルダーを7か所設置し、13リットルの冷却機能付きグローブボックスまで搭載した。そして、リモートキーは突然の激しい雨で濡れてもいいように防水にし、コネクター類も金メッキを多用した。

「インド以外でも利用できるところはたくさんある」と則武氏。インドで生まれたこだわりが今後、他の新興国でも生かされることは間違いない。

《山田清志》

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