次世代パーソナルモビリティの充電ステーション ホンダが日本初公開

自動車 ニューモデル モビリティ
伊東社長と松岡産業労働部長の上に見えるのが太陽光パネル 撮影=中島みなみ
伊東社長と松岡産業労働部長の上に見えるのが太陽光パネル 撮影=中島みなみ 全 4 枚 拡大写真

ホンダが埼玉県と共同で実施する「次世代パーソナルモビリティ実証実験」計画では、使用車両やソーラー充電ステーションなどが実験の鍵となる。日本初公開のホンダの充電ステーションとはどのようなものか。

埼玉県和光市にあるホンダ和光本社ビルの敷地内には、ホンダソルテック製の太陽電池モジュールを活用した充電ステーションが設置されている。

屋根に取り付けた太陽光発電システムは、CIGS薄膜太陽電池が84枚並列されている。推定平均発電能力は約30kWh/day。最大出力約10kW。EV4車両分の1日走行エネルギーを発電する。

この発電された電気を、屋根下にあるホンダデザインの急速充電スタンドや普通充電スタンドでEVやPHVに充電するわけだ。同社は同じ太陽光発電システムを熊本工場にも設置している。

「熊谷市はとても暑いと言われているが晴天率もいい。例えば、熊谷駅にソーラー発電システムを設置する。家から駅まではEVやPHVで来てもらって、そこから公共機関に乗り換える間、充電するということも考えられる」と、埼玉県の松岡進産業労働部長は、共同実験の構想を語る。

また、将来はEVやPHVの先を行く水素燃料電池車の普及を見込んで、埼玉県庁内の敷地に次世代ソーラー水素ステーションを設置することも計画されている。

このソーラー水素ステーションは、水素の製造と圧縮を一体化しているため、従来型のように製造した水素をコンプレッサーで高圧にする必要がなく、小型で低騒音を実現する。

現状の法体系の中では設置が難しいので、埼玉県は総合特区を申請して、実現を目指す。ホンダと埼玉県の日本初のソーラー水素ステーションを作る道筋もできた。

また、ホンダはインターナビを活用してEVやPHV向けの通信情報サービスの行う。充電スタンドの検索や車両のバッテリー残容量を車両の画面で確認することを可能とするほか、情報は通信端末でも見ることができるようにした。こうした充電サポートも実証実験のポイントなる。

《中島みなみ》

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