大日本印刷は、約60億円を投じて福岡県北九州市戸畑区にリチウムイオン電池の外装材であるソフトパックと太陽電池用バックシート・封止材を生産する工場を新設すると発表した。2011年4月に稼動する予定。
同社は、長年培ってきた印刷技術のうち、主にコンバーティング技術を活用して、リチウムイオン電池や太陽電池の部材を開発し、国内外のメーカーなどに供給している。一方で、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッドカー(PHV)やスマートフォンなどのモバイル機器などで利用されているリチウムイオン電池、クリーンエネルギーとして注目されている太陽電池といった環境関連製品の市場が急速に拡大している。
現在、リチウムイオン電池用ソフトパックは京都工場(京都府京都市)で、太陽電池用部材は泉崎工場(福島県西白川郡)でそれぞれ製造しているものの、需要の急拡大に対応するため、生産拠点を新設して生産能力を増強する。
来年4月にリチウムイオン電池用ソフトパックと太陽電池用バックシートの生産を開始し、同社の関連部材の生産能力は3倍に増強する。
同社はエネルギー関連部材で2013年度に300億円の売上げを見込んでいる。