【アウディ RS5 試乗】加速の美学…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
RS5
RS5 全 12 枚 拡大写真

“RS”の名を持つスポーツモデルゆえ、エアロパーツで強面風に仕立てられたというのに上品で優美な貫禄がにじみ出る。アウディのデザインにはいつもながら恐れ入るばかりである。瞬発力を表現する背の低いボディ。

【画像全12枚】

どんどん背を高くして若いうちから乗り降りを楽にして、足腰を弱らせようかという国産車を鼻で笑うかのような、美と速度に対するこだわりには惚れ惚れである。

V8の4.2リットルエンジンを搭載しているのだから、速くないわけがない。でも感動しちゃうのは「アウディ・ドライブセレクト」で選べる乗り心地の変化である。コンフォートにして走ると、なんだふつーじゃん、なのだが、これをダイナミックに切り替えると、とんでもない世界が繰り広げられる。

アイドリング状態から排気音が切り替わり、まさに重低音が腹に響く。これだけでも心拍数が速くときめくというのに、アクセルを踏み込んだとたん、排気音の轟きと同時に発揮される加速といったらもう。四輪駆動ゆえ、暴れるとか怖いとか、そんな感覚は微塵もなく、ただただ加速の美学の世界へ瞬時にひきこまれる感覚は、うっとりである。

エコエコ言いながらクルマ生活しているのは、電力消費量を抑えるためにスピーカーのボリュームをしぼり、ちーっちゃな音でロックを聞いているようなもの。RS5の加速を一回でも味わったら、うわっつらだけの自己満足エコが、いかに自分の人生の楽しみをうばっているかに気づくはず。エコなんて、ほかでいくらだってできるんだから、クルマはやっぱり楽しもうぜと、『RS5』は語りかけてくれるのだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 全国から79台の“クジラ”が集結…アルシオーネSVX35周年全国ミーティング2026
  2. 新型ハーレーダビットソンに「普通自動車免許で乗れる」!…モーターサイクル記事ベスト5 2026年上期
  3. 【BYD ラッコ 新型試乗】クルマとしての出来は「極めて高い」が、その真髄は別のところにあった…中村孝仁
  4. トヨタ車専用「USBカーチャージャー」発売、2ポート2台同時に急速充電
  5. ブレイズ、四輪特定小型原動機付自転車「e-CARGO」増産へ…受注好調で
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. AIDVの開発にもAIを活用、日産がプラットフォームをデモ…AWS Summit Japan 2026
  4. ブリヂストンとNXタイロジスティクス、使用済みタイヤの資源循環などで覚書締結
  5. ジョイフル本田、宇都宮店にソーラーカーポート設置…ホームセンター業界最大級の発電容量1126.4kW
ランキングをもっと見る