【スズキ ソリオ 新型発表】180cm+・85kg+が乗ってみた

自動車 ニューモデル 新型車
センターウォークスルー構造を採用した前列。横に並べてしまうとやや狭いが、それでも案外通り抜けられる
センターウォークスルー構造を採用した前列。横に並べてしまうとやや狭いが、それでも案外通り抜けられる 全 12 枚 拡大写真

スズキの新型コンパクトハイトワゴン『ソリオ』。全長3710mm×全幅1620mm×全高1765mmという取り回しのいいサイズでいながら、内部の居住性の高さを特徴としている。180cmオーバー・90kgアンダー(以前はオーバーだったけど痩せた)の記者が乗り込んでみた。

まずドライバーズシート。乗った瞬間、ナビシートとの間がぽっかり空いている感があるのだが、これは後列と行き来するためのセンターウォークスルー。183cmの巨漢だとさすがにウォークスルーは息を吐いてお腹を引っ込ませたり、腰を曲げて、無理な姿勢で(冬着の場合はシートなどにどこかを引っかけながら)、やっとこさの移動だろうと思っていたら、あっさり行き来できてしまった。腰は確かに曲げるが、ムチャという角度ではない。クラス(総排気量1.5リットル以下、全高1550mm以上の2列座席5ドアワゴン)のトップという室内高1345mmを誇るだけはある。

前列の左右のシートクッション間の距離は180mmで、記者は太ももが太い(ズボン類を選ぶ時は太ももで選ばないとならない)ので、さすがにシートが同じ前後位置にピタリと並んでいると通り抜けるのに少々キツイのだが、もっと苦しいクルマもいくらでもある。これなら、特に女性は楽々だろう。ちなみに、足下は後列もすべてフラットなので、その点も通り抜けやすさに役立っている。

再びドライバーズシートに視点を戻すと、10段階計240mmのスライド量やシートリフター、チルト(上下)ステアリングを備え、ドライビングポジションにほぼ不満はない。

「ほぼ」とつくのは、ステアリングにテレスコピック(手前・奥)機能があれば、もう少し手前に引き出せ、より完璧に感じたからだ。もっとも、ソリオの場合、天井はかなり余裕があるので、シートを立てれば実は問題がなかったりする。また視界に関しては、試乗してみないとわからないこともあるのだが、見晴らしのよさをうたっているだけあり、特に問題を感じなかった。

ナビシートに関しても、特に気になるところはなかった。あえていえば、ドライバーズシートには左腕用のセンターアームレストがあるが、ナビシートにはついていないところぐらいか。

ちなみに室内前後長はクラストップで、一番下の「G」が2130mm、真ん中の「X」と最上級の「S」は2100mm。前後乗員間距離は1025mmだ。SとXが30mmほど短いわけだが、リヤシートも左右独立で165mmほどスライドさせられるようになっており、その分を補っている。また、全グレードがリヤシートにリクライニング機構を備えているのもあり、前列は下がり気味に座りやすい。そしてナビシート下に大きめの収納があり、スニーカーや革靴などもしまえる点もポイントとなっている。

《デイビー日高》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. マッスルカー『チャージャー』、内燃エンジン仕様が登場…直6ツインターボで550馬力
  3. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  4. ホンダ『レブル250 Eクラッチ』が爆売れ!? ペダルだけでシフトチェンジできる「Eクラッチ」の魅力をおさらい
  5. 日産の高級部門インフィニティ、3台の新型コンセプトカーを世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る