同乗者がひざに抱いていた乳児死亡、運転者を起訴

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2009年12月に山形県上山市内で発生し、乳児を含む6人が死傷した車線逸脱事故について、検察庁(山形地検)は18日までに、逸脱車を運転していた山形市内に在住する26歳の女を自動車運転過失致死傷罪で在宅起訴した。

起訴状によると、問題の事故は2009年12月31日の午後0時50分ごろ発生した。上山市狸森付近の国道348号を走行していた軽ワゴン車が、緩やかなカーブを進行中に対向車線側へ逸脱。対向車線を順走してきた乗用車と正面衝突した。

双方の車両は衝突によって中破。軽ワゴン車の後部座席右側に同乗していた57歳の女性と、この女性がひざの上で抱いていた生後4か月の男児が頭部強打が原因でまもなく死亡。運転していた女と、同乗していた60歳の男性が骨折などの重傷。26歳の男性と、対向車を運転していた42歳の男性が頚部打撲などの軽傷を負っている。

軽ワゴン車の定員は4人だが、事故当時は乳児を含む5人が乗車。大人が4人乗車していたため、チャイルドシートの設置スペースは無かったが、警察は「チャイルドシートに着座していれば、乳児は死ななかった可能性が高い」と判断していた。

事故当時、現場付近の路面は雨に濡れて滑りやすい状態だった。事故の主因はハンドル操作ミスとみられ、検察は女のケガが回復したことから在宅での起訴を決めた。

《石田真一》

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