【JNCAP】後席乗員の保護性能も調べるオフセット衝突試験

自動車 テクノロジー 安全
2010
2010 全 10 枚 拡大写真

独立行政法人の自動車事故対策機構(NASVA)が20日に行った報道関係者向けの公開では、3パターンの試験が行われている。このうち、午前中に行われたのが「オフセット前面衝突試験」だ。

従来は運転席と助手席に男性を模したダミー人形(Hybrid-III)を乗せ、その傷害値を計測していたが、2009年度からは運転席に男性型、後部座席左側に女性型のダミーをシートベルト着用状態で乗せるようになった。女性型のダミーでは後席乗員の保護性能を調べている。10年度も継続し、今年で2年目となる。

ハニカムバリアへの衝突速度(試験速度)は64km/h。車線逸脱による対向車との正面衝突を想定し、衝突における車室変形による乗員への加害性を評価するもので、運転席側(車幅の40%)が損傷を受けるように試験が行われる。

この日のオフセット試験に用いられた車両は三菱『RVR』で、公開試験では初となるSUVだ。車両は東京都内のディーラーから使用目的を伏せた状態で調達している。RVRは一般的な乗用車よりも重量があり、ハニカムバリアへの衝突音も若干重々しいように感じた。

正式な結果が公表されるのは、データの分析を待ってからとなる。損傷を受けた車体右側でも手でドアが開けられるのは最近のクルマの特長だ。大きめのエアロパーツが壊れることなく、そのまま脱落して飛んできたことには驚かされた。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る