フィアットは24日、3月1日に開幕するジュネーブモーターショーにおいて、新型『フリーモント』を初公開すると発表した。クライスラーグループのダッジ『ジャーニー』(日本名:『JC』)のOEMバージョンとなる。
ジャーニーは、2007年のフランクフルトモーターショーでデビューした5/7シーターの中型クロスオーバーワゴン。フィアットとクライスラーの両グループは09年5月、資本提携を締結したが、クライスラーからフィアットへの車両供給は、資本提携以来、初のとなる。
本家のジャーニーとの見た目の違いは、バンパーやグリル、テールランプなど。フリーモントのエンジンには、欧州向けらしくフィアット製の「マルチジェット」ターボディーゼルが用意されるのが特徴だ。また、サスペンションやステアリング系も、欧州ユーザー好みのセッティングが施される。
新型フリーモントは、クライスラーのメキシコ工場で生産され、11年後半に欧州市場へ投入。フィアットは、「広くて快適で機能的な車を求めるファミリー層に最適なモデル」とアピールしている。