日本科学未来館は3月19日より、シンボル展示「ジオ・コスモス」を中心とした新しい地球理解のための「つながりプロジェクト」をスタートする。
同プロジェクトでは、「ジオ・コスモス」「ジオ・スコープ」「ジオ・パレット」の3つのツールを使って、多様な視点から地球を眺めることで、地球上のさまざまなものの「つながり」と「地球」というシステムを理解し、地球を未来につないでいくために何をすべきかともに考えることに取り組んでいくという。
ジオ・コスモスは、宇宙空間に浮かぶ地球を有機ELパネルを使って超高度解像度で再現した大型球体「地球ディスプレイ」。未来館のシンボル展示となる。人工衛星がとらえた地球上の科学観測データを映し出すことで、多様な地球の姿を描き出すという。
ジオ・スコープは、ジオ・コスモスと連動して、国内外の科学者や研究機関から集めたデータをタッチパネルによる簡単な操作で自由に閲覧できるインタラクティブボード。
オンラインサービスのジオ・パレットは、世界の国々に関するさまざまな情報をもとにオリジナルの世界地図を描くことができる。CO2排出量からGDPなどの統計データまで、数百種類のデータを提供しており、自由に選択したデータを1枚の地図上に重ね合わせてみることで、地球環境や人間活動の様相を多角的な視点からみることができる。また、作成した地図はサイト上で公開し、ほかのユーザーと共有することも可能だ。
未来館では、今回のプロジェクトの開催に際し、「地球温暖化、生物多様性などグローバルな課題の解決やCO2排出量の1990年比25%削減達成など、国民のグリーンイノベーションの意識の醸成が求められている。社会と地球環境を保ち続けるための多くの情報を効果的に発信し続けることも同プロジェクトのミッションである」とコメントしている。