【アウディ A1 日本発表】気付くか気付かないか

自動車 ニューモデル 新型車
A1
A1 全 5 枚 拡大写真

アウディジャパンは11日、アウディ『A1』を日本でも発表した。このモデルはデザイン的な特徴が多くあるが、その中のひとつにボンネットのラップアラウンドデザインがある。

商品企画部の平野智さんはこれについて、「通常であればボンネットの開口部はフェンダーより内側に入り、ボンネットのエリアが狭くなりますが、それをあえてボディ形状に合わせ、車体側面のフェンダーまで持ってきています」という。その分割ラインはアウディデザインの大きな特徴であるトルネードラインの起点ともなっている。

また、このデザインは過去のモデルからのリスペクトだという。広報部長の小島誠さんは、「NSU『TT』のフロント周りが同じイメージです。コンセプトカー(2007年の東京モーターショーに出品された『A1コンセプトクワトロ』)が出たときには、デザイナーもプレゼンテーションで何度かそのことに触れました」という。

NSUは、1969年にVWグループに吸収されるまでは独立系のメーカーで、世界初のロータリーエンジン搭載市販車『ヴァンケルスパイダー』などを世に出したことで知られている。そしてTTは、1961年に発表された『プリンツ4』という600ccの3ボックスセダンをベースに、エンジンをチューンするなどスポーツモデルに仕上げたもので、当時のレースシーンにおいて大いに活躍したモデルだ。

このように過去のモデルのデザインモチーフを取り入れながらも「レトロには仕上げていません」と小島さんは語る。つまり、気付く人にはなるほどと思わせ、それを知らない人には新しく感じさせるのである。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. 「見れば見るほど味が出てくる」新型日産『リーフ』のエクステリアがSNSで話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る