BMWグループのMINIは2日、欧州向けの『MINI』シリーズに、ディーゼルの最強グレードとして、「クーパーSD」を設定すると発表した。
クーパーSDは、ハッチバック、『クラブマン』、『コンバーチブル』、『カントリーマン』(日本名:『クロスオーバー』)に用意。新開発の直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼルを搭載する。
新ディーゼルは、最大出力143ps/4000rpm、最大トルク31.1kgm/1750-2700rpmを発生。オールアルミ、可変ジオメトリーターボ、コモンレールダイレクトインジェクションなどの特徴を備える。
ディーゼル特有の太いトルクのおかげで、パフォーマンスは優秀。ハッチバックの場合、0-100km/h加速は8.1秒、最高速215km/h。それでいて、アイドリングストップやブレーキエネルギー回生システム、シフトアップインジケーター、オンデマンド制御の補器類などにより、欧州複合モード燃費23.26km/リットル、CO2排出量114g/kmという高い環境性能を達成した。
内外装はガソリンエンジンのトップグレード、「クーパーS」に準じており、フロントバンパーの大型エアインテーク、ボンネットのエアスクープ、センター出しのツインエグゾースト(ハッチバックとコンバーチブル)などを装備している。
クーパーSDは、欧州市場で今春発売。MINIの思想、「ミニマリズム」を表現したエコかつパワフルなモデルの誕生だ。