中国電力は、三隅発電所に設置していた林地残材バイオマス混焼設備が完成し、2月3日から林地残材バイオマス石炭混焼発電実証試験を開始すると発表した。
今後、林地残材と石炭との混焼発電を実施し、実際のCO2排出削減量や発電設備の運用性などを確認するとともに、発電設備、排ガス、石炭灰への影響などについて検証する。
混焼する林地残材バイオマスは、島根県素材流通協同組合から供給を受けた木質チップを年間3万t使用する。
実証試験は2012年度末まで実施する予定。年間約3200万kWhの発電量を見込んでおり、年間2万3000tのCO2排出量が削減できる見込み。
同社では、実証実験を進めることで国内の未利用森林資源の利用を促進し、CO2排出量の削減や地域の活性化に結び付けていく方針だ。