【日産 セレナ 試乗】節約主婦のハートを直撃…岩貞るみこ

試乗記 国産車
セレナ
セレナ 全 5 枚 拡大写真

運転席に座ったとたん、デジャブかと思った。この感覚。この大きなガラス面積から外が見渡せる独特の感覚。前に同じ体験をしたことがある……なんだっけ? そうだ、観覧車だ! まるで外の景色と一体化してしまうような気分になる『セレナ』のとんでもなく大きなフロントゥインドー。信じられない開放感である。

【画像全5枚】

車内の広さと使いやすさについては定評のあるセレナだが、今回はいまの注目アイテム、アイドリング・ストップが加わった。この停止するときがものすごく静か。あら、止まったの、という感じで、気づくとインパネ内に大きく記された「ガソリン節約中」を示すメーターが時計の針のように動いていて、節約主婦のハートを直撃する。いまやアイドリングストップは、必須機能になってきて、どのメーカーも、コンマ数秒の世界での技術開発にしのぎをけずる。停止した瞬間の静かさでは、セレナが一番のような気がする。

これまでセレナというと、ガラス面積が大きくて重心が高く、ふわふわした乗り心地という印象だったけれど、新型はその点も改良されている。安定感があって、これならひとりで通勤に使うときのお父さんも、満足してくれるんじゃないだろうか。

それに、最近の子どもたちは、クルマに乗せてもファミコンで遊んでいるというけれど、セレナなら窓の外を移りゆく景色を見ながらのドライブが期待できるかも。やはりこういうクルマは、運転席インプレッションもそうだけれど、今度は子どもたちに一気乗りしてもらい、後席インプレッションをとりたいものだ。セレナはかなり上位をいくと思うんだけれど。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『CB1000F』早くも受注が1600台超に、年間生産計画5000台…CBオーナーイベント復活も計画
  2. AE86は今いくら?『頭文字D』登場車の市場を分析
  3. トヨタ『カムリ』新型に「GT-Sコンセプト」、スポーツセダンの新境地を提示…SEMA 2025
  4. トヨタ『RAV4』新型、パワーと燃費向上の第5世代ハイブリッド搭載…12月米国発売へ
  5. BMW 7シリーズ 初のスーパーセダン『M7』登場!? SUV版『X7M』も同時発売か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る