JX日鉱日石エネルギーは、2月の石油製品の卸価格の変動幅を発表した。
それによるとガソリンの全国平均の卸価格は1リットル当たり前月と比べて0.1円引き上げた。原油調達コストは上昇気味だが、販売競争も厳しいため、小幅な引き上げにとどめた。軽油の卸価格は1.4円引き上げた。
灯油も1.7円の引き上げ、A重油は2.5円の大幅引き上げとなり、4油種平均では1.1円の引き上げとなった。
一方、3月のコストは、2月の原油価格が前月比で中東のドバイが1バレル当たり6.9ドル上昇、南方のSLが1.7ドル上昇となり、同社原油CIFは1リットル当たり4円アップとなった。為替レートは前月比で15銭の円高で、これらを踏まえたコスト合計は1リットル当たり前月比3.9円の上昇となる。中東情勢もあって原油先物価格は急上昇しており、3月にガソリン卸価格が大幅引き上げとなるのは必至だ。