【フォード クーガ 試乗】罪作りなクルマだ…河村康彦

試乗記 輸入車
クーガ
クーガ 全 12 枚 拡大写真

期待と予想を超えていた——これが、欧州製フォード車として久々に日本の地を踏んだ『クーガ』の走りに対する、率直な印象だ。

2.5リットルの5気筒ターボ付きエンジン+5速ATというパワーパックが生み出す動力性能も去ることながら、特に好印象を抱かせてくれたのはシャシー/サスペンションの仕上がり具合。

そもそもは『フォーカス』のそれと血縁関係が強い骨格に、見ため上でSUVらしさを演じるべく大きめシューズを履くためか、ばね下の動き感が少々重々しく、不整路面通過時のステアリングへのキックバックも大きめといったネガティブ部分も感じるものの、ステアリング操作に対する動きはすこぶる正確で高速走行時のフラット感も高いあたりは、久々に味わう欧州製フォード車の「良き伝統」。

こうなると、2008年にモデルチェンジが行われた最新の『フィエスタ』や、フルモデルチェンジをしたての新型フォーカスなど、今では日本未導入となってしまったモデルの乗り味も是非試してみたくなるもの。そんなちょっと“罪作り”なクーガでもある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。ワールド・カーオブザイヤー選考委員、インターナショナル・エンジンオブザイヤー選考委員。

《河村康彦》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る