【ジュネーブモーターショー11】フェラーリ FF を出展…初の4人乗り四輪駆動モデル

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フェラーリFF
フェラーリFF 全 6 枚 拡大写真

フェラーリは、ジュネーブモーターショーにV12エンジンをフロント・ミッドに搭載し、歴代モデルの中でも最もパワフルなフェラーリ初の4人乗り四輪駆動モデル「FF」を出展した。

FFは、フェラーリ初の四輪駆動システムの採用と、刷新的なデザインによって究極のスポーツカーとしてのパフォーマンスと真のGTモデルとしての実用性を目指した。

V12エンジンには、7段F1デュアル・クラッチ・ギアボックスが組み合わされ、最高出力660CV/8000rpm、最大トルク683Nm/6000rpmを生み出す。エンジンは1000回転で500Nmのトルクを発生し、0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は335km/hに達する。

一方で、効率性も徹底的に追求、燃費性能は100km走行時の燃料消費量が15.4リットルとし、CO2排出量も360g/kmと、従来のV12エンジンと比べて約25%低減した。ストップ&スタート・テクノロジーを組み込んだ「HELE(ハイ・エモーション/ロー・エミッション)システム」によって実現した。

また、FFのパフォーマンスは、グリップがかなり低い状況でもフェラーリ独自の「4RM(四輪駆動)システム」によって発揮される。後輪へのトルクを維持したまま、パワー・トランスファー・ユニットが路面状態に応じて必要とされる最大限のトルクを前輪に配分する。

高いスポーツ走行性能のため、トランスアクスル構造(ミッド・フロントにエンジン、リアアクスル上にギアボックスをレイアウト)の採用やリアへの重量配分を53%にした。エンジンやボディ、その他多くの主要コンポーネントを、細部にまで手を加え軽量化した。

インテリアはシート・フレームにマグネシウムを採用したほか、各種ハイテク素材を採用した。ブレンボ社製第3世代カーボン・セラミック・ブレーキは、軽量かつ高耐久性を持つ。

ピニンファリーナのデザインによるボディラインは、スポーティネスとバーサティリティを徹底的に追求した。乗員4人を包み込むようなシート、広々としたキャビンを備える。トランク容量は450リットルで、独立可倒式のリアシートを格納すると最大800リットルまで拡大できる。

6色の特別なエクステリアカラーを設定するほか、天然の柔らかさと滑らかさが特徴のポルトローナフラウ社製アニリン・レザーを備える。室内空間には、新しいリアシート・インフォテインメント・システムを搭載し、リアシートの乗員用に2基のスクリーンを装備、テレビやDVD、1280ワット、16チャンネルのドルビー・サラウンド・サウンドを提供する。

《レスポンス編集部》

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