【ジュネーブモーターショー11】“サソリ”の名をもつEVスポーツ登場…アバルトの未来

自動車 ニューモデル モーターショー
IED アバルト スコーピオン
IED アバルト スコーピオン 全 7 枚 拡大写真

IED(ヨーロッパデザイン学院)は、3月1日に開幕したジュネーブモーターショーにおいて、EVスポーツカーのデザインスタディモデル、『アバルト スコーピオン』を初公開した。

IEDは、1966年に設立された欧州を代表するデザイン専門学校。イタリアに4か所、スペインに2か所、ブラジルに1か所の世界7か所で開校しており、総学生数は800人以上に達する。在学中、企業でデザインを実践できる機会が多く与えられることで知られ、卒業生は各方面で活躍中だ。

スコーピオンは、イタリア・トリノ校のマスターコースに在籍する7名の学生が、「アバルトの未来のスポーツカー」をテーマに製作したデザインスタディ。その車名には、アバルトのエンブレムにも記されるスコーピオン(サソリ)が起用された。

ダイナミックなフォルムが印象的なスコーピオンは、全長4010×全幅1905×全高1192mm、ホイールベース2350mm。全長はほぼ4mというコンパクトさだ。リアのタイヤ部分は空力性能を引き上げるため、カバーで覆われている。アルミホイールはOZレーシング、タイヤはピレリと、足元はイタリアメーカーの組み合わせだ。

パワートレインはEV。モーターは各車輪内にレイアウトされ、4輪を駆動する。二次電池のリチウムイオンバッテリーは、2シーターのキャビン後方に配置。このキャビン部分は、マクラーレンのスーパーカー、『MP4-12C』と同じカーボンファイバーのモノセル構造だ。IEDによると、スコーピオンの重心は非常に低く、高いパフォーマンスと経済的な走りを実現するという。

8年連続でジュネーブモーターショーへの出品となったIEDは、「スコーピオンは2020年の市販を想定」と説明。アバルトブランドを擁するフィアットは、アルファロメオが今年のジュネーブで披露した『4C』のアバルト版を計画中との噂もあり、このスコーピオンとの関連も気になるところだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  4. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  5. 「昭和のオート三輪風に…」ソーラーパネル搭載3輪EV『スリールオータ』に注目!「なんか可愛い」とデザインを評価する声も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る