NEXCO東日本、北関東自動車道(愛称:北関)の太田桐生インターチェンジ(IC)〜佐野田沼IC間(18.6km)が19日に開通し、北関の全線が開通する。全線開通で北関東3県がつながり、周辺観光はもちろん地元経済の活性化、近隣県へのアクセス向上が期待されている。
そうした中、NEXCO東日本関東支社は、県と県、また人と人の“つながり”が、昨今どのように変化しているのかを明らかにするため、「つながりに関する意識調査」を実施した。対象は北関がつなぐ北関東3県(栃木県、群馬県、茨城県)と東京都在住の20〜50歳代の男女416名。
調査結果によると、約9割が近所付き合いは必要と感じているものの、実際に近所付き合いが出来ているのは半数以下となり、近所付き合いの重要性を感じながらも、行動できていない現状が明らかになった。県レベルで見ると、インフラの整備により隣の県に対して約8割が「親近感が湧く」、「行く機会が増える」と回答していることから、北関が県と県、ひいては人と人をつなぐ役割になることが期待される。
また開業前の13日には、栃木県の足利市主催で、足利IC周辺と高速道路本線場を会場に「北関開通足利フェスタ」が開催される。内容は「二度とできない大マラソン大会」、「ハイウェイウオーキング」、「太平記の里綱引き合戦」、名産品等の販売・展示PR、各種ステージイベントなど。
マラソン大会は参加応募が締め切られているが、ウォーキングは当日参加できる。足利IC〜塩坂峠トンネル手前の往復3.6km、トンネル手前で完歩証が渡される(2万5000枚)。
北関東自動車道は、群馬県高崎市を起点に群馬・栃木・茨城各県の主要都市を結び、太平洋岸の茨城県ひたちなか市にいたる延長約150kmの高速道路だ。すでに東北自動車道と常磐自動車道道が北関で結ばれており、19日の開通で、関越自動車道を含む3つの道路が結ばれる。