トヨタと共同開発中の小型FRスポーツカーの技術的ハイライト、『BOXER Sports Car Architecture(ボクサー・スポーツ・カー・アーキテクチャ)』が注目を集めたスバルブース。市販車では、『トレジア』が欧州デビューを飾った。
欧州仕様のトレジアは、見た目は日本向けと共通。違いはエンジン。1.5リットルのガソリンが用意されない代わりに、1.4リットルのターボディーゼルが設定されるのだ。
このディーゼルは、トヨタ自動車から供給を受けるユニットで、最大出力90ps、最大トルク20.9kgmを発生。欧州複合モード燃費は23.25km/リットル、CO2排出量は113g/kmと環境性能は高い。
また、日本仕様のトランスミッションはCVTだが、欧州ではガソリン、ディーゼルともに6速MTが基本。ディーゼルの上級グレードでは、「M-MT」(マルチモード・マニュアル・トランスミッション)と呼ばれるパドルシフト付き6速2ペダルMTが選択できる。
ディーゼルの最上級グレードでは、ヒーター付きのレザーシートがオプション設定されるのも特徴。ちなみにトヨタ自動車は、『ラクティス』を欧州市場へ『ヴァーソS』のネーミングで投入しており、日本だけでなく欧州でも、トヨタとスバルのOEM関係が成立したことになる。