フェラーリの2011年型F1マシンの名称を巡って、フォードモーターがフェラーリを訴える事態となっていた問題。4日、フォードがフェラーリに対する告訴を取り下げていたことが判明した。
この問題は、フェラーリが今年1月末、2011年型F1マシンを『F150』と命名したのが発端。これは、イタリア統一150周年を記念したネーミングだった。
しかし、この名称に噛み付いたのがフォード。同社は、「ピックアップトラックの『F-150』の商標権を侵害する」として、フェラーリを提訴していたのだ。
フォードの訴えに対するフェラーリの動きは迅速だった。同社は2月上旬、「F1マシンの名前を『F150thイタリア』に変更する」と発表している。
今回フォードは、フェラーリに対する告訴を取り下げるために、米国デトロイトの地方裁判所に通知書を提出したことを明らかにした。フォードの広報担当者は米メディアに、「問題を友好的に解決できて喜んでいる」とコメントしている。