【新聞ウォッチ】トヨタ「グローバルビジョン」事前の“お膳立て”も万全

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プリウス・スペースコンセプト
プリウス・スペースコンセプト 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年3月9日付

●外相に松本副大臣(読売・1面)

●「プリウス」ワゴン型トヨタが国内初公開(読売・8面)

●交通網の補助の新制度、地域一括交付を断念(朝日・5面)

●道路案内・燃費計算で囲い込み、自動車各社スマホの陣(朝日・13面)

●トヨタHV300万台超(朝日・13面)

●HV車 春はワゴン対決(産経・11面)

●車バンパーに保安基準、国交省、歩行者の脚のけが軽減(東京・3面)

●「ソリオ」目標の4倍で増産、スズキ「軽以外」勢い、「スイフトと2本柱に」(東京・8面)

●街角景気2カ月ぶり改善、2月、車・家電販売が好転(日経・4面)

●現代自が現代建設買収(日経・7面)

●トヨタ、国内生産拡充、ハイブリッド車(日経・9面)

●トヨタ営業益、1兆円超めざす、2〜3年内、コスト削減強化(日経・9面)

●自動車各社、欧州で苦戦4〜12月、トヨタ・ホンダは営業赤字、競争激化、ユーロ安・円高も響く(日経・15面)

●車の窓子供の事故注意、指や首、挟まれて大ケガ、消費者庁対策後も続発「ロック機能使って」(日経・38面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車の豊田章男社長がきょうの午後、都内のホテルで中長期の経営指針を盛り込んだ「グローバルビジョン」を発表するが、きょうの各紙にはトヨタ関連の話題が目白押し。

トヨタもそのタイミングに合わせてなのか、8日には「ハイブリッド車(HV)の累計販売台数が2月末で300万8000台になった」と発表。しかも、4月下旬に発売するミニバンタイプのプリウスの最終試作車を日本で初公開した。事前に取材したメディアには「9日午前5時」解禁を厳守したことで、きょうの各紙は経済面で「3列シートのプリウス」(東京)などと、新モデルの試作車を写真付きで大きく取り上げている。

このうち、産経は「HV車 春はワゴン対決」とのタイトルで、来週の17日にはホンダが同じようなワゴンタイプのハイブリッド車の『フィットシャトル』を発表することから、「2強のワゴン対決が注目される」として新型車を比較している。他紙とはひと味違う企画で興味深いが、記事では事前公開したプリウスのスペックばかりが目立ち、フィットシャトルの情報は少なく、フィット派には物足りない内容だ。

日経は「トヨタがHV車の国内生産拠点を拡充する」と報じ、円高などで懸念される国内の空洞化を阻止するために国内生産体制を維持することを強調。さらに、豊田社長が「グローバルビジョン」で説明するとみられる内容にも触れて「今後の2〜3年内に連結営業利益1兆円超を目指す」としている。今後のトヨタの成長力を見極めるうえで重要な「グローバルビジョン」だが、メディアへの事前のお膳立ても万全のようだ。

《福田俊之》

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