トヨタ自動車は、グローバルビジョンで2015年までのグローバルでの商品戦略を発表した。
「いいクルマ」開発を念頭に、デザイン、感性品質の向上を図り、世界各市場に展開している現地が主体的にクルマづくりに参画する体制を整備していく。また、地域ごとの顧客ニーズに合った、ワクワク、ドキドキするクルマを展開していく。
特に、競争力を強化するため、環境車ラインナップを拡大する。ハイブリッド車については、2015年までに約10車種の新型車を投入し、ラインナップを拡充するとともに、プラグインハイブリッドカーや電気自動車、燃料電池車など、全方位で並行して開発を進め市場投入を図っていく。
ガソリンエンジンについても燃費向上に向け、高効率ガソリンエンジンの開発を推進する。
また、高級車ブランドのレクサスは、日本発の「真のグローバルプレミアムブランド」の確立に取り組んでいく。レクサスが目指す独自価値を具現化した走行性能、独創的なデザイン、先進技術の付与など、レクサスならではの高品質、高付加価値の商品とおもてなしのサービスを提供していく。同時に、新興国への展開も強化する。
一方、2015年に向けて、トヨタは「環境車」と「新興国」にフォーカスして販売体制を強化する。環境車は、グローバルに展開する。新興国では、IMVや新開発小型車などの現地生産モデルの強化に取り組む。2010年の日米欧の販売比率は60%、新興国が40%だが、2015年をめどに日米欧と新興国での販売比率を50:50にする。