【プリウス ミニバン プロトタイプ発表】ボディ拡大で後席に恩恵

エコカー ハイブリッド
プリウス・スペースコンセプト
プリウス・スペースコンセプト 全 8 枚 拡大写真

トヨタ自動車は4月下旬、『プリウス』をベースとする新型ハイブリッドミニバンを発売する計画を公表した。車体の基本部分やパワートレインは現行『プリウス』がベースで、デザインもプリウスのエッセンスが反映されている。しかし、実際には「ボディの内外板については、共通なところはひとつもない」(開発担当者)など、その仕立ては新規車種に近いものとなっている。

ボディサイズは全長4615mm×全幅1775mm×全高1575mmと、プリウスに比べてそれぞれ155mm、30mm、85mm拡大された。また室内の広さに影響の大きなホイールベースも2780mmと、こちらもプリウスに比べて80mm延長されている。

ボディ拡大の恩恵は、前席、後席どちらでも明確に享受できる。ノーマルプリウスではドライバーの頭上間近にフロントウィンドウ上端が迫ってくるため圧迫感を覚えることがあるが、新型ハイブリッドミニバンは目前からウインドウが相当遠ざかり、空間的な余裕は格段に増した。

後席は、前席以上にスペース拡大の多大な恩恵を受けている。かなり大柄なパセンジャーが座っても頭上空間には上方向、サイドウインドウ方向ともにゆとりがあり、スペース重視のミニバンらしさを感じることができる。前後席の着座位置の差がプリウスより50mm大きく、さらにサイドウインドウの面積も拡大されたことから、後席からの見晴らしも非常に良好で、レジャードライブ向きに仕立てられているのも印象的だ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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