東京電力は14日朝9時30分、第1グループ午前の計画停電を見送った。同9時20分から開始予定の第2グループについても、第1グループ同様に、電力の需給バランスを見極めながらの判断となる。
「需給関係が大きく変更する可能性も否めないが、なんとか電力を供給できそうだ」と語るのは、広報部報道グループマネージャー・岸野真之課長だ。
計画停電を先送りできた要因は2つある。揚水発電による200万kwの電力が、供給能力に余裕を与えたことと、気温が上昇しているため想定した電力消費量3100万kwを下回る2900万kwで推移しているためだ。
しかし、停電の判断は「需要をギリギリまで見極める」と繰り返しているため、ほとんど停電開始時間の直前にならないと状況が見えてこないのが難点。
さらに、対象時間中に電力消費が増えれば、供給をストップして停電に入る可能性が常につきまとうため、利用者側からすると見込みが立てにくい。
計画と称しつつ、結局は、やはり「不意打ち」の感は否めない。