フォード・ジャパンは、プレミアムブランド・リンカーンの新型『MKX』を4月2日より発売する。最新のテレマティクス「マイ・リンカーン・タッチ」の搭載など装備・質感を大幅に向上させながら、従来より20万円安い630万円と戦略的な価格とした。
同社は日本での戦略として、SUVとプレミアムモデルに絞ったラインナップを展開している。リンカーンブランドとしては現在MKXと、より大型の上位車種『ナビゲーター』を販売している。フォードブランドでも、『エスケープ』、『クーガ』、『エクスプローラー』と3車種のSUVを展開するが、新型MKXの立ち位置について同社は、「エクスプローラーの上位車種として位置づけています。実際、エクスプローラーのユーザー様がアップグレードする車種として、MKXを選んで頂くというケースもあります」と語る。
他メーカーからの乗り換えでは、トヨタ『ハリアー』など国産SUVからが多いほか、輸入プレミアムセダンのオーナーが、より高い居住性や積載性をもとめMKXを選ぶというケースもあるという。
購入者層について同社は、「メインは30代〜40代と、比較的若い方たちに選んで頂いているのが特徴です。都会的なデザインもあってか、首都圏にお住まいの方に好まれているようです」と説明する。反対に“押し”が強いデザインのナビゲーターは、関西地方などで好まれるのだという。
リンカーンは歴史あるプレミアムブランドとして、米国では大きな市場を持っている。しかし日本ではまだまだニッチだ。同社マーケティング担当は、「まずは“リンカーン”を知ってもらいたい、選択肢に入れてほしいという思いから、630万円という価格にしました。20万円というと大した違いがないようにも見えますが、“630万”という数字はインパクトがあると思います」とアピールする。