バンコクといえば、多くの日本人は約1年前の政治デモを思い浮かべるだろう。着ているシャツの色が赤いことから「赤シャツ」と呼ばれるUDD(反独裁民主主義同盟)のデモは暴動に発展し、市街地で軍との銃撃戦が行われたのは日本でも報道された通りだ。
しかし、バンコクの街を見る限り、放火されたデパートが建て替えをしている以外は、デモの爪跡を感じることはない。街はデモ以前と同じように動いているし、一時は瀕死の状態に追い込まれた観光業界も順当に回復しているようだ。
「赤シャツの影響はないだろう。なぜならモーターショーが来場者と見込んでいる層はデモに参加する人たちとは異なるからだ。」とバンコクモーターショーの副代表を務めるジャトロン・コモリミス氏。
実際に、街で赤シャツの騒動が起こっていたのと同時期に開催された昨年のバンコクモーターショーでも、来場者数は一昨年と変わらないレベルだったという。
今年は、3月25日から4月5日までの一般公開日で180万人の来場者を見込んでいる。